蛍が飛び交う日の夜。 「失礼します」 土「美桜か。」 土方の顔が緩む。 「俺は何のためにやって来たんだろうな。お前を巻き込んで」 「…私は大丈夫です」 土方に抱きすくめられる。 「お前を大切にしたい。死なせたくない。…」 「…」 土方は抱き締めたままだ。 「俺は…お前が…好きなんだ」 嬉しくて視界が霞む。 「わたし…も…です、土方さん」 「そばにいてくれ…」 土方の唇と重ね合わせた。