たくさんの奇跡の中にわたしたちがいることを身をもって知った。 新撰組の崩壊は止められなかったのか。 公開が渦巻くなかで美桜と土方は立ち尽くしていた。 「としを頼んだ」 そう言った近藤の顔を思い出す。 悲しそうででも優しくていつも優しかった近藤さん。 ありがとう―‐ 感謝の言葉しか思い当たらなかった。