夕方、庭を散歩している藤堂がいた。

「平助くん…」

「美桜。」

「なぜ行ってしまうの?新撰組が嫌いになったから?」

「新撰組は大好きだ」

「…」

「俺は幕府ではなく、京のみやこをまもりたいんだ。」

藤堂の目は決意の色に染まっていて美桜は止めることができなかった。舞散る桜のように散って行きそうな気がして怖かった。