桜幸恋華



当日美桜は土方の小姓として警護に当たっていた。

「白神。斎藤に伝えてきてくれ」

交代の時間が来たので、美桜は一人、斎藤のいる庭の方に走り出した。

壁と壁に挟まれたところでふと気配を感じる。

それは少し美桜に似た男だった。


「だれ…?」