桜幸恋華


月夜がきれいなある日、美桜は山南の部屋に訪れた。

「山南さん……」

「白神さんですか。」

山南は顔を歪めて話し出した

「私はもはや用済みなのでしょうか」

「それは違います」

「剣士として死にただ生きた屍にと言うならば―…」

優しい顔が冷たく変わる。

「まだ剣士の間に死なせて下さい。」

美桜に刀を握らせた。

「私には出来ません」

美桜の手に山南の手が重なる。
「っ……!?」

「殺し…て…下…さい」

山南は自分に刃物を向ける。
ぐっと刃物が山南に刺さった。

「――っ」

その場に山南は倒れてしまった。