元治元年十月―。

「あれが伊東さんだ」

藤堂が皆に教える。伊東甲子太郎は隊士に歓迎されているさいちゅうだった。

総「あいつ嫌いだな」

原「おいおい仲間になったばかりじゃないか」

総「嫌いなんですもん」

その日は伊東たちの歓迎ね宴があった。その日はいつも以上に騒がしかった。