皆それぞれバラバラに天王山の方にいくことになった。
美桜は土方と隊士の六人で動いていた。
突然、新撰組のいく手に人影が見えた。
「お前達は先に行け」
「はい」
その言葉をかけられ美桜も走ろうとした。が―‐
「白神美桜。お前に用があってきた。」
「なぜ私の名を―?」
「お前の兄を知っている。お前を迎えに来た。」
そういってこちらに近づいてくる。
カシャン―
土「おっと。こいつはもう俺たちの仲間でな」
「土方さん」
土方が彼に刀を向けていた。
そして切り合いが始まった。
かれが剣を振り、土方が交わす。土方が反撃をする。の繰り返しだった。
私がその戦いを見ていると、横から声がした。
「風間、もうやめろ」
「…」
「さつま藩に属する私たちが新撰組と戦う意味がどこにある」
「…」
「すまなかったね。私は天霧九寿、こいつは風間だ。」
そうして去ってしまった。

