一人、屯所に残った沖田はかんがえていた。

(美桜ちゃんになおしてもらえるかも知れない)

沖田の病は労咳だった

死病とも呼ばれている病気であり、血をはく。

(まだ、美桜ちゃんには頼れない)

沖田も誠の旗を掲げる武士だ。
最後まで武士であり続けたい。
(バレるのも時間の問題だな)
そうして沖田は戸をそっと閉めた。