「それは、自分の力を使って人の傷や病を治すんです。禁じられた舞です。間違ったら死んでしまう。らしいです」


平「それなのに使わせてゴメン」

「私の意思だから。」

平「ゴメンな」

「それからこのような白拍子の舞を出来るものを『白神』と言うんです」

そう。美桜の姓も白神。

「私は純血の白拍子なのです」
「「「…」」」

「だから怪我や病を治せる力を持っているらしいです」

近「そうなんだな」

「500年前まだ神や魔物がいた時代から白神家はあって最初は魔物退治が仕事だった。でも白神家の少女は魔物が斬れなかった。生きているものを殺せなかった。だから神は白神家には双子が産まれるようにした。癒しの力を持つ少女と魔物を倒す力を持つ少年。癒しの力を持つ白神家の少女は子供が二十歳になった日に亡くなる。だから母は亡くなったんです…」

沈没の中には皆の暖かい気持ちが溢れていた。