屯所に運ばれてくる隊士達。
そのなかには平助がいた。
「藤堂さんっ」
「平助で…いよ」
「平助くん。まってすぐに舞うから」
平助の背中に大きな傷があった。
すぅ―‐
「舞落ちる木の葉よりも美しゅうて天に登りしこの気持ち愛し心は傷を癒す―‐」
平助の傷は治ってきた。
「木の葉よ舞散りゆき癒しのはなをさかせ主のように―‐」
(傷が深すぎる)
(あれをするしかない)
美桜は扇子を取り出した。桜の樹が書かれていた。
「神よ。主の力を使い我の愛し人を助けたまえ」
平助は光だした。
永「えっ」
「君を愛し見る織は美しい秘桜の余に我が身をもって癒しのはなをさかせる―‐」
美桜は倒れてしまった。
平助の傷は完全に無くなっていた。
永(すごい)
永倉は美桜を抱き上げ自室に寝かした。

