ヘドロの黒い川から
プクリと現れる

ガスの気泡が表面で
弾け、割れる

それが幾つも繰返され
ボコボコと波打つ様

川は平らでありながら
そのボコボコに侵され

無限のクレーターの様に
表面を破壊され続ける

濁りが育てた底の塊
ヘドロは消える事なく

止めどなく汚物を泡に
表面向かって吐き続ける

この川がまた元のように
透き通った透明になる

そんな綺麗事はよそう
あり得はしない世の中なのだ

誰のせいで何の因果で
腐ったのかなんて事

今更論ずるに意味がない

ただ原因は気泡と共に
表面で弾けまた空を漂う





笑夜