「だって、あの人なのか確かめにいかないと。」
キッパリ、言う光。
「で…でも…」
キョロキョロする私。
「本当は会いたいんじゃないの?」
光は私の目をみつめる。
「わかった…でも、みるだけ…」
「よしっ!!じゃ、いこーー!」
私の手を再びとり走り出した。
「でも、場所知らないんだよね…」
うなだれる私。
「そうだったーーすっかり忘れてたー」
光もうなだれた。
「帰っちゃったのかもね…」
「先生に名簿みせてもらうっていう事もできるよ?」
光は自慢げに言った。
そして、先生にお願いをすると
すんなりOKをもらい、2人で覗きこむ。
「たしか、3年だよね…」
光は独り言みたいにブツブツ言っている。
「んーこの組はちがーう。」私に紙を渡し見ていた。
「3年…B組…ん?」光はそう口にした後、止まってしまった。

