ずっと考え事をしていたからか
放課後になっていたことに気付かなかった。
イスに座ってボーっとしていた。
「あーい♪一緒に帰ろ♪」
私の背中をたたきながら言った。
でも、私の耳にはとどいていなかった。
「…。」
「?」光は不思議そうに見てきた。
視線がぶつかり、私はびっくりした。
「あー、ごめん。なんて言った?」
ごまかしながら言う私。嘘、下手だな私…
「やっぱ、なんかあった?」
私の目をみながら言う光。
光はあの事わかってるし、一応言っておこう!!
「あのね……」
私があの事を言うと…
「よし!今から、会いに行こう!」
私の手をとり、走り出そうとする光。
でも、私は光を止める。光がまた不思議そうにして
手を離した。
「今から会いに行くの?」私がたずねると
「そうだよ??」なぜか当たり前のように光は言った。

