私の好きなカレの名前




放課後



私は今、3年B組の前にいる。


鼓動が早くなるのを感じる。






「「さよならー」」
ぞろぞろとでてくる生徒達。


もちろん私は目立つ訳で
一人の生徒が




「ぉーい!!誰かさんの彼女がいるぞー」



「いえ…私は…」
オロオロしていると…




「ちょっときて…」
そんな声と、ともに

腕をひかれた。


うしろからは
ヒューヒューあついねー
と聞こえた。




しばらく、引っ張られ
空き教室に。

腕を離して



「なんで、きたんだよ。」とゆうと先輩。


低い声が私の鼓動をさらに
速くさせる。


「言わなきゃいけないことがあって…」








ゆうと先輩の眉はピクリと動き…





「もう、別にいー「ごめんなさい!!!」
私は土下座する勢いで謝った。


「ちょ、だからもう、いいってば!」
「おこってないんですか?」




私が涙目になっているからか
ゆうと先輩は可笑しそうに笑った。
「怒ってないといえば、嘘になるけど、」


「そんな子供みたいな、泣きそうな顔するな。」

くすくす笑うゆうと先輩。










「じゃ、嫌いになってないんですか?!」

私がそう聞くと…