私の好きなカレの名前




「それ、誰にでも言われます…」

悲しそうに呟くあいか。


そんな表情に俺は何も言えなく、固まってしまうだけ。

そんな俺を一瞬だけ見て、あいかは出ていってしまった。





「間違えた…」

そんな声が静かな教室に響くだけだった。










どーしよ…やっちゃった…

慰めたつもりが…

いや、慰め方が悪かったんだ……








…ばっ

と、俺は教室から出る。


「ね?桜田さんちって知ってる?」

…何度目だろうか…この言葉は……


でも、皆は首を横に振るだけ。





「おい、下校時間すぎてるぞ。」

わっ!やっべ。


「って、ゆうとくんじゃないか」


ぇ…


俺はふりかえると…


あ、あの時の先生…


「そんな顔してどうした?恋の悩みか?」


あっはっはっはーと豪快に笑う。



「いや…あの…桜田さんち知りたくて…」

俺、ストーカーみたいだな…


「あーあの子かな?ちょっと、待ってろ」




その先生は走っていってしまった。




数分待つと…