私の好きなカレの名前



そこには、ゆうと先輩が…


「やっぱ、迷惑だったよな?俺が悪かった。」



光は「あちゃーー」と。
「ぇ…いや…その……」




「これからは関わらないようにするよ」
ゆうと先輩は


悲しげに微笑んで教室から
去ってしまった。






「ま…」
追いかけようとした。


でも、体が動かなかった。





嫌われちゃったかな。
本当はあんな事思ってないし、言うつもりじゃなかったのに。



「ごめんね!!」



光はあれからずっと謝りつづけていた。

「別に。いいよ、私がムキになったのが悪いし」


「せっかく夢のバラの人生だったのにね。私のせいで…」
泣くフリをする光。



…。結局私は黙ってしまう。

「あのさ、聞きたい事あるんだけど…」


「何?」

「愛さ…ゆうと先輩の事好きなの?」
真面目な顔で言う光。










私は…
「好きじゃない…」


光はあきれたようで
「でも普通、そんな悲しそうな顔する?」



「好きじゃない!!…でも





嫌われたくなかったの…」




ビチッ
光にデコピンされた。これ二回目だよね?

おでこをさする私。

「愛、わかった?自分の気持ちに嘘ついちゃダメだよ?」
「光のばかぁ…」
涙目になりながら応えた。