私の好きなカレの名前



「「お誕生おめでとーっ!!」」


なぜかお母さんとお父さんがいた。

私は目をパチクリさせながら
上半身だけ起きる。


さっきの音は、クラッカーらしく

紙のヒモが私の頭に引っかかり

焦げ臭い匂いが私の鼻を刺激する。




「ふ、ふたりとも…」

私が二人をみてると


「いきなり、ごめんね……」

「本当にごめんなさい。」

二人はなぜか、しょんぼりとする。




「どしたの?」

私が聞くと



「夜に大変な用事ができて…」

お母さんが泣きそうになりながら言う。


「仕事で…実は今日から三日間帰ってこれなくなっちゃって…3時からいかなくちゃいけないんだよ…」


お父さんなんて泣いていた。





そっかぁ…夜は祝ってもらえないんだ。


でも、子供じゃないしね…


「大丈夫っ!!」

私が言うと


「大丈夫じゃないわ…だから、今のうち祝っておこうと思って…」


お母さん……


「お、お父さんも帰ってきたらどっかつれていくからっ」


お父さん……



「ふたりとも…ありがと。」








そして、家族で短い時間を楽しく過ごした。