もうあれから何日か経っていた。




「あいの誕生日あと三日後だね~」

昼休みに光が屋上で伸びをしながら言う。

「んね。」



「夏休みにもはいるしねぇ~」

光はウキウキ気分だ。






三日後…かぁ~

「誕生日に…奇跡が舞い降りますように…」




私は空を見上げながら言う。


「ん?なんか言った?」

光が振り向きながら言う。



「なんもない。」




奇跡ねぇ…

















少しくらいなら…期待…しても

いいよね?














淡い期待を胸にだき、

私は光に「もう、もどろっ」と言った。