「先輩の顔って毎回ふくれてますよね。」


「いやっ?あいかのせいでふくれてるんだけど?」



「てか、先輩ストーカーですか?人の家なんでしってるんですか?」





「それはきっと、愛の力だよー」


私は先輩を無視して、歩いた。


変な人…私にかまわなくたっていいじゃない。


でも、先輩といると楽だな。
無駄な事考えられなくて、すむ。


まぁ、軽い人だからそんなオーラに私は騙されているんだ。



うんうん、とうなずいていると
「何、一人で百面相してんの?」


私は一瞬で赤くなるのがわかった。

「~っ」

「まぁ、可愛かったからいーけどね♪」
か、かわいい!?
やっぱり、この人は軽い人なんだ。

さりげなく言えるのが卑怯だ。。


でも、こんな感情豊かな人が羨ましい。


私はあまり、うまく感情をだせない。



人に伝えたい気持ちさへ伝わらない。





「…。」
「まぁ、俺には伝わってるんだけどな。」


 !!

「顔にかいてあったぞ。」
おでこにでこぴんされた。



しかも、なぜか
ゆうと先輩の笑顔が眩しくみえる。











って…いけない、いけない。。。
うっかりトキメクところだった。



顔の頬をペチペチ叩くと
ゆうと先輩は可笑しそうに笑う。