もう、この言葉さえ言えば
ゆうとくんとは最後になる。
もう、苦しまなくてすむ。
やっぱり、最後も自分を守っている。
でも、この言葉を言えば何もかも
終わる。
「ゆうとくん……」
私は言う。
「なんだ?」
イライラはなくなったのか、ゆうとくんは静かに言う。
「今まで、ありがとう。」
もう、いっそ早く言いたいけど
その前に色々、お礼しなくちゃ。
「なんだよ。いきなり…さっきまでは、ごめんなさい。って言ってたくせに」
ゆうとくんは苦笑いしながら言う。
私は首を横に振る。
「最後まで聞いててよ。」
ゆうとくんは何か察したのか頷く。
「ゆうとくんと出会えて、私は変われた。ゆうとくんがいるから、今の私がいる。ゆうとくんが……ゆうとく…」
全部、ゆうとくんのおかげ…こんな人
二度と出会えないかもしれない。
それでも、いいんだ。
言わなきゃ…きっと、ゆうとくんは幸せになれない。
「おい、あいか。まるで、別れ話みたいに言うなよ。」
「…ゆうとくん、ありがとう。本当にありがとう。」
「だから、あいか…」
「…別れよう。」
胸が痛い。でも、いいんだ。
これで、いい。

