私の好きなカレの名前





「あい…か…?」
私はびくっとして、ふりむくと…



そこには、さっきの人がいた。
しかも、どこかできいたことのある声。



「もしかして…ゆうと…?」

結構、雰囲気変わったから気づかなかった。
「うん、ひさしぶり。」うつむきながら言うゆうと。




「…。」


「…。」





お互いだまってしまう。なんか、喋らないと…
テンパリまくる私。



「そうだ。生徒手帳の事ありがとう。」早口になってしまった私。


「え?生徒手帳?何のこと?」


「?…いや何でもない…」拾ってくれたのはやっぱり、違う人?





「人目会いたくて…」ゆうとは頭をかきながら言った。
「!!…何で?何で今さら言うの?」
冷たく言い放った私。


「!!…ごめん…あの時の事…」申し訳なさそうに言うゆうと。



「私、許してないから。全部。」
もう、目頭が熱くなってきた。






「俺、一時的に戻ってきてるだけだから…愛佳に謝りにきただけだから…
泣かせるつもりはなかった…」

私の頭をポンポンとなでて