「藍斗くん…」


「わかったんなら、行くぞ」


「わっ…!」



ポスッとマフラーを頭にかけられた



「ほら」



無愛想な顔で差し出された手



「う、うん…!」



迷わずその手を握る


不思議だな



藍斗くんの言葉で、今まで泣きそうだったはずなのにもう笑みがこぼれてる



好きな気持ちのおかげ?



……なんちて