「………あの、これは?」



「あら可愛いっ。こうすることがずっと夢だったのよ~」




白でまとめられたシンプルな控え室には、あたしと藍斗くんのお母さんの2人きり




綺麗な女の人に着せられたのは、純白のウエディングドレス





「よく似合ってるわ」



「あの、あたし…」



「これはね、娘が生まれたときのために私がオーダーメイドしたものなの」



「えっ?」




「あなたにぜひ、着てもらいたくて」






ふんわりと優しく微笑む笑顔は、藍斗くんそっくり