LOVE LOVE KISS♥

「琴音ちゃん、携帯出して。」


「えっと、携帯は……。」


「持ってないの?なら、はい。これで


撮って。」


「そ、爽汰‼本気で言ってんの?!


やめてよ。……やめてっ!」


え。愛美先輩……。泣いてる?


そんなに嫌がってる大好きな先輩を守れ


ない私って……最悪な後輩だ。


さっきから自分の立場ばかりきにして


一番ピンチな愛美先輩の気持ちなんて


考えてなかった。そうだよね。愛美先輩


が一番好きなのは晴翔先輩の事なのに


一番愛おしい人以外にキスなんて嫌々さ


れたら誰だって嫌だよね。私だって、樹


以外にキスなんてされたら……嫌だよ。


馬鹿だ。私。愛美先輩が泣くまでこんな


事に気づかなかっただなんて。


こめんなさい。愛美先輩。でも、私だっ


てやるときはやります!


「愛美。泣くなよ。優しくするからさ。


怖くないから。」


「違うッ!そんなんで泣いてるんじゃな


い。……好きな人以外にこんな事さら


るのなんて嫌だ。」