「俺は由梨が好きだ」

「ま、正輝君……」

「この前椎花に、由梨まんざらでもないわよって言われてさ…、だから…」


この前言ってた事はそれだったんだ…


こんなに真剣な正輝君、初めて




どうして?

どうしてこんなに胸が苦しいの?



正輝君は相談にも乗ってくれて

優しくて、理想の王子様






――――でも

私、私には他の王子様がいるの……





「正輝君……あのね…」