「捕まってねえと落ちるぞー」

「う、うん」



私がギュッと腕に力を入れると

正輝君は少し肩が揺れた



「…じゃ、じゃあ行くからな」

「うん」



正輝君は私を乗せて走りだした



向かい風が涼しい

気持ちいいな



「正輝君」

「どした?」

「アイス奢って」

「しょうがねえな」



―――…隼人君、

もう私、限界かもしれないです