しかし午後からの花屋のバイトでも、やらかしてしまった。
アレンジの金額を聞き間違えたり、段取りが悪くて店長が来て、売り場の配置でダメ出しされ、怒られたり。
「笑ちゃん。全然お花を売るって気持ちが、こんな売り場の配置じゃ、お客さんに伝わらないよ。身が入ってないんじゃない?やる気のない人は花屋はいらないよ」
うっ!
身が入っていない!
ずばり、そんな感じで、その後は何も言い返せない私がいた。
今日はズタボロ。
ハマリ日の中でも、相当なハマリ日。
ほぼ半泣き状態で、家路へと戻る。
一瞬、流の背中が、まばたきした時に浮かんだ。
アイツからの嫌がらせ。
意外と私の精神力を狂わせているな。
バカ!...アイツ!...大嫌い!
言い訳はしない。
ただ誰かのせいにしていいならば、流の他にはいない。
やるせない気持ちが込み上げる。
悔しい...傷付いただなんて、少しでも感じる自分に。
アイツ一人のために、こんな思いをしている自分に…。
腹が立つ...。

