美喜は気付いているのだろうか。 奏にはどうしようもないくらいの闇があることに。 ・・・それは美喜が傷つくことだと、いうことに。 彼を救えるのは、美喜じゃない。 私たちでもない。 今はここにいない『あの子』だけ。 私たちは誰も気づいていなかった。 更に、奏の闇が広がることになることを……