拭っても、拭っても、 涙は溢れ出る。 「ありがとう…っ」 その言葉で精一杯。 陽は涙をキスで絡め取ってくれている。 「しょっぱいな」 そんな動作さえあたしにはすごく嬉しい。 胸の奥がキュンとなる。 「陽、あたしもプレゼント……」 鞄の中から包装された箱を取り出した。