「もう!」


プクッと頬を膨らませて怒る雪崎の顔がすごく可愛かった。


オレはゆっくりと顔を近づけた。


「雪崎」


名前を呼ぶと雪崎はパッとオレの目を見てそのままそらさなかった。



「目、閉じて」


オレの一言に雪崎は顔を真っ赤にさせた。


雪崎の頬にそ優しく触れた。


「あき・・・のく・・・」


雪崎が目を閉じた瞬間、オレも目を閉じる。

雪崎の唇に自分の唇をそっと重ねた。



それがオレと雪崎のファーストキスだった。