ありきたりな告白しか出来なかった。

雪崎は大きな目を更に大きく見開いた。


「えっ・・・・」


雪崎の顔が見る見るうちに真っ赤になった。


オレは雪崎をじっと見つめた。

いつもならすぐ目をそらしてしまう雪崎も今日は目をそらさなかった。


「わ・・・私も秋野くんの事が好き・・・・です」


マ・・・ジ・・・?


すると雪崎はまた涙をポロポロ流しだした。



「あ・・・ゴメン。何かホッとして」



オレは雪崎の涙を無造作に指で拭った。