オレは雪崎の隣に座った。


「何かあったのか?」


オレが聞くと雪崎はポツリ、ポツリと答えた。


「こ、心音のっ・・・意識が突然無くなってっ・・・・」


ヒザの上に置いてある雪崎の左手はかすかに震えていた。
その左手にオレの手をそっと重ねた。


「うん、それで?」


「わたしのっ・・・私のせいなのっ。
私がひどい事言ったから・・・
心音の笑顔をっ・・・守るって約束したのにっ」


泣きながらだけど雪崎は教えてくれた。

心音さんの意識が無くなった、と言うのは正直驚いた。

1週間前に見た心音さんは元気だったのに・・・


でも・・・


「雪崎のせいじゃない」


思ったことをそのまま口にする。
でも、雪崎は認めなかった。


「ううん、私のせいだよっ・・・」