おばさんが優しい声を掛けてくれても否定しかしなかった。


「おばさん、ごめんなさい・・・。私・・・帰ります!」


涙が止まらなくてこんな自分が情けなくなって病室を飛び出してしまった。


病院を飛び出して、とりあえず向かった先は公園だった。

この公園は高校の近くにあり春になると桜並木が綺麗なんだ。

今はもう桜は咲いてないけど何となく寄ってベンチに座った。


(私のせいで心音はっ!心音は危ないんだっ!)


心音が死んじゃったら私のせいだ・・・

何度も何度も思い返して不安になってまた涙が溢れてくる。


「・・・うっ・・・・っ・・・」


声を押し殺して泣いてると、公園の前を誰かが通り私に気付いたみたいだ。

どうしよう・・・?

顔は見られたくなくてただひたすらうつむいていた。