携帯を取り出すと<心音 母>と<着信中>の文字。


心音の携帯の充電が無くなったからおばさんの携帯で掛けてるのかな?って思い電話に出た。


「もしもし」


『もしもし、沙菜ちゃん?今大丈夫?』


電話の声の主は心音のお母さんで少し焦っていた。


「はい。今は休み時間なので。どうしました?」


『心音の意識が突然なくなったらしいの!
私は今病院に向かってるんだけど沙菜ちゃんも来られる?』


心音の意識が・・・?
私がひどい事言ったから・・・?


「今行きます!!」


電話を切ると先生に頭痛なので早退します、と嘘をついて学校を飛び出した。


病院から走って15分。

タクシーを使いたかったけどお金が無いから走るしかなかった。

走って走って病院までたどり着いた。