突然、名前を呼ばれて雪崎はビックリとしたように目を見開いている。
「課題出てたじゃん?あれ見せてくれない?」
「いいよ」
以外にもあっさり受け入れられてビックリした。
そこから、オレは課題をやって雪崎にノートを返す。
「サンキュ、ホントに助かった。今度何か奢るよ」
課題を映し終わったオレはノートを渡しながら言った。
「えっ!いいよ、別に!」
雪崎は白い頬をピンクに染めて慌てて否定した。
なんかこうゆう仕草にもドキッとしてしまうのはなぜだろう?
「いや、遠慮しないで、マジで。何かお礼させてよ。」
オレが言うと、雪崎はうーん、と考える顔をした。
10秒くらい経って雪崎は思いついた様に明るい顔をした。
「私ね、写真部に入ってるの」
「うん」
「それでね、もうすぐ駅前にある市民会館のロビーに飾られるの。それでね・・・」
「うん。それで?」
「それ見に来て欲しいの!」
「は?」
びっくりした。今日ちゃんと話したばかりなのにそんな事言われたから・・・

