雪崎はメールで電車で来る、と言っていたからあの電車に乗ってるのかな?

人がザーッと降りて来た。

オレは雪崎の姿を探した。
人が少なくなってきた所で雪崎の姿を見つけた。


この気持ちに気付いてからオレはどんな所に雪崎が居てもすぐに見つけられる、という得意技を身につけた。


「おーーーい!雪崎!」


そう言って手を振った。

でも一瞬固まってしまった。

雪崎の友達と言われるであろう女の子が車椅子に乗っていた。


雪崎はオレの姿を見つけるとちょっとだけ明るい顔になりオレの方へ車椅子を押しながら来た。