「その日は車椅子?」


私は心音に聞いた。
心音は長時間立ってたり沢山歩いたりすると身体の調子が悪くなってしまう。
前はそうでもなかったんだけど中学の途中からそれが悪化してしまった。

私の質問に心音の顔は少し暗くなった。


「ゴメン・・・・薬の副作用で体力落ちてるみたいだからダメだって」


「そうなんだ・・・」


ダメだ!私まで元気なくしたら心音の笑顔が消えちゃう!
私は自分の両頬を軽く叩いて笑顔で言った。


「大丈夫!私、車椅子押すの嫌いじゃないし」


心音はホッとした顔になってまた笑顔になった。



窓にはとっても綺麗な夕日が広がっていた。