でも急に真顔になってオレに顔を近づけて耳打ちしてきた。


「雪崎って中学の時いじめられて自殺未遂起こしたらしいぜ」



部活帰りの家路を自転車に乗って雪崎の噂の事を考えた。


『いじめられて自殺未遂』


その言葉が何度も脳裏をよぎる。


本当なのか分からない。
でも本当だとしたら雪崎の心は酷く傷ついているはずだ。


だったらオレがその傷を癒してあげたい。
いや絶対傷つけない。


空を見ると1等星が光っていた。
オレはその星に誓う。


雪崎を心の傷を助けるんだ。