パチッ


雪崎の目が開いた。
オレと雪崎はかなりの至近距離で目があってしまった。


「うわっ!」


「キャッ!」


お互いに慌てて目をそらし離れる。
雪崎の方をチラッと見ると真っ赤な顔を手で隠していた。


オレの事見て少しでもドキドキしてくれてるのかな?


そう思ったらちょっと嬉しくなった。



「ゴッゴメン!雪崎が気持ちよさそうに寝てたから起こすの悪いかなって思って・・・」



「あ、ありがとう。もう6時間目始まるよね?!わ、私戻るね!」


「お、おう!」


ぎこちない会話をして雪崎はその場から去ってしまった。




「嫌われたらどうしよう・・・・」



ふと声に出してみたが余計落ち込んだ。

大きなため息をついてオレも屋上を出て教室へ向かった。