それでも好きだよ。

「さっさと死んだ方が人のためだよね～」

「「ね～」」


私の心に言葉のひとつひとつがナイフで刺されたように突き刺さる。


「あ～もういいよ！これで。次こんな事やったらただじゃおかないからね」


吐き捨てる様に言うと3人はその場を去った。


机に行き中を覗くと白いグシャグシャに丸まった紙が沢山入っていた。

その中の一枚を開くと文字が殴り書きされていた。



『調子乗ってんじゃねぇよ、偽善者！』

『死ね！』

『学校来るな』


周りを見渡すと皆目をそらす。
白い紙を抱えてゴミ箱に捨てる。
すると瑠奈が大声で言った。


「やめてよ～ゴミが増えるじゃん。ただでさえクラスのゴミがいるって言うのに」


そう言ってキャハハハと笑う。
みんな見て見ぬふり。
教師さえも。

言い返しても「調子のんな」で終わりだから。