それでも好きだよ。

その言葉って爆弾発言じゃ･････
すぐうしろに萩本くんの事が好きな人がいるのに『ほっとけない』なんて『好意がある』って言ってるようなもんじゃない････

慌てて鈴加と奈緒美と瑠奈の方を見る。
３人はきつい目で私と心音をにらみつけていた。

昨日の心音が倒れたときと同じ目だ････

私は嫌な予感がした。

冷や汗が拭きだした。


そんな私に気付いてない心音は笑顔で私を見てくる。


「沙菜ありがと」


つられて私も笑顔になる。
心音の笑顔ってうつるんだよね。


そういえば鈴加達の存在を忘れていた。
３人はさっきの事は無かったかのようにいつも通りおしゃべりしていた。


「ねぇ････」


そう話しかけようとした時授業開始のチャイムが鳴った。