その時だった。

前の席から一枚のノートの切れ端が送られてきた。


それを開くとその答えが書いてあってオレはそのまま口にした。



「よし！正解！」




授業が終わってオレは雪崎に話しかけた。



「雪崎、さっきはありがとな」



オレがお礼を言うと雪崎はニコッと何も言わずに笑った。
ドキッとオレの胸が鳴る。



でも、なぜだろう。
この笑顔がウソっぽく見えるのは。
気のせいだろうか。