「え?!なんで?!」


スズケンが大声で叫んだあとハッとしてあたりを見回した。


「知らねぇよ。こっちが聞きてぇよ。
昨日、このメールとポストにこれが入ってたんだよ」


携帯とペアリングをテーブルの上に置いた。


スズケンはゆっくりとそれらを手に取りオレに渡した。


「つまり、“自分の事なんか忘れてくれ”って事だろ?」


「そうなるよな…」


なんでいなくなったんだよ!

今、どこにいるんだよっ!


「取りあえずお前は夢叶えるまで雪崎の事は忘れろ。

これからの事はそれから考えればいいだろ?」



「そうだな…」


その後はお互いの生活について報告しあった。

ほろ酔いになって来た所で別れた。