でも、どれだけ待っても返事は来ないのだった。

頼むよ。

返事してくれよ。

携帯を握りしめ俯いた時だった。

突然、携帯が震えだした。
すぐに確認するとオレが待っていた相手じゃなかった。

『もしもし。光真?
こっちに居るんだって?
今から飲まね?』


電話の相手はスズケンだった。


「あぁ」



2時間後、駅前の居酒屋でスズケンと会うことになった。


「久しぶり!元気?」


「おう。あんまり変わんないな」


スズケンが気さくに話しかけてくれたから心が少し落ち着いた。


「お前、雪崎とはまだ付き合ってんの?」


ちょっと…
その話には触れて欲しくなかった。


「別れたようなもんかな」


正直に答えるとスズケンは驚いたように目を見開いた。


「へぇ…いつごろ?」


「昨日」