その知らせを電話で沙菜から知らされた。

沙菜の声は震えていてかすれていて泣いているのだと思った。


2日後、お通夜や告別式が終わると沙菜の姿を見つけた。

目は真っ赤で泣きはらしたようだった。



2日間、オレは沙菜の泣いている姿は見なかった。


でも、オレは見てしまった。

葬儀場の建物の影に隠れて声を押し殺して泣いていた。

オレは立ち尽くして見てることしか出来なかった。

本当は辛いんだ。
世界で一番大切な親友を突然喪ったことが。




あの時、言葉を掛けてあげられていたら未来は変わったのだろうか。