2日後、ちーちゃんは医者の言っていた通り亡くなった。


ちーちゃんの最期は家族みんなに看取られて18年間の人生に幕を閉じた。


その次の日、ちーちゃんの葬儀が行われた。

お通夜が終わった時、ちーちゃんのお母さんが私と心音の所へ来た。


「さーちゃん、ココちゃん千絵利と仲良くしてくれてありがとう。

あの子、中学の時に病気にかかってね、
それまで仲良くしてた友達が離れていったの。

千絵利は毎日泣いてたわ。
『病気になんなければみんな離れていかなかったのに』って。

でもある日、お見舞いに行ったらとっても明るい顔してたの。

『新しい友達が出来たんだ』って。

きっと千絵利にとってさーちゃんとココちゃんはかけがえのない存在になったんだわ。

本当にありがとう」


ちーちゃんのお母さんの言葉に私たちは涙が出た。



でもその時、後ろに女の人が立っていた。

一瞬、目が合ったけどすぐに逸らしてしまった。

間違いない。

あれは瑠奈だ。

私は数年後、彼女にもう一度会うことになるのだ。