7月中旬、ペアリングを貰ってから1ヶ月が立とうとしていた。


「はよー」


「おはよ」


寮に入ってから私の友達関係は広がった。

寮は集団生活だから人見知りな私が馴染めるか不安だった。

でも入寮してからすぐ話しかけてくれる子がたくさんいた。


裏切られるって思ってたから深く関わろうとしないで一人で居た。

けどココの人はそれでも普通に話しかけてくれた。



医大に入った私は毎日を忙しく過ごしていた。

でもやりがいがあって楽しかった。



「今日はここまで!今日の事、明後日までにレポート書いて提出な」



講義が終わり教授が言った。



「マジすか…」


隣で和部実里(ワベミサト)が呟いた。

実里は寮の隣の部屋でほぼ毎日一緒にいる。

サバサバしてて姉御肌だ。