ハッと我にかえって思わず立ち上がる。


周りを見ると私の他にクラスメイトがたくさん来ていた。




(そっか。もうこんな時間か。)


すると廊下から甲高い笑い声が聞こえた。


「キャハハハッ」
「マジでー?!」


ドクン と私の心臓がなる。


額から冷や汗が噴出し呼吸が荒くなるのが自分でも分かる。



(大丈夫。大丈夫。ココにはあいつらはいないから)



自分にそう言い聞かせ席に座る。


「雪崎?大丈夫?」


後ろの席から優しい声が掛かる。
うしろを向くと秋野くんが不安げな顔をしていた。


「平気だよ。それよりメール見てくれた?」


無理矢理、話を変えながらいつもの作り笑顔で答える。
この笑顔いつ慣れたんだろ・・・・。



「うん。その日部活も無いから丁度良かったよ。」


秋野くんはそういって笑う。