それでも好きだよ。

そのうち、電話越しに「雪崎さーん!」と呼ぶ声が聞こえた。


『ごめん。友達呼んでるから切るね、おやすみ』


「おぉ。おやすみ」


電話を切ると時計は1時を指していた。

ヤバッ

沙菜と30分以上話してたんだ!


講義やバイトで身体は疲れてるはずなのに全然元気だった。

むしろバイトの時より元気が出た気がした。


沙菜と会ったり話したりすると元気がでる。

それが講義で居眠りして怒られて落ち込んでいても。



それから明日の用意の確認をしてベッドに入った。



明日は沙菜と予定があって会えるといいな。







沙菜と初めて出会ってから3年が経っていた。

もうすぐ付き合い始めてからの3度目の夏が来ようとしていた。