それでも好きだよ。

『何で肉じゃが?コウが作ったの?』


「いや。下の階に住んでる人が作りすぎたからって分けてくれた」


『女の人?』


「あぁ、オレの2つ上。愛花さんっていうの」


『ふーん。そうなんだ』


オレが答えるとちょっと不機嫌そうな声が聞こえた。

これはもしかして妬いてくれてるのかな?



「別に変なことは無いから安心して」


沙菜の気持ちを察してめっちゃ嬉しいけどあえて冷静を保った。


『べ、別に焼きもちとかじゃないから!』


あせった声が聞こえてますます嬉しくなる。


「焼きもち、なんて言ってないけど?」


少しからかうと更に焦った声が聞こえてきた。


『ちがーう‼‼』


「沙菜、今顔真っ赤でしょ?」


『…っ‼‼』


ちょっといじめすぎたかな?